尹東柱の詩稿、日記、蔵書を探しています。

尹東柱は日本の植民地政策による朝鮮語の禁止、神社参拝や創氏改名の強要、強制連行等、弾圧の嵐の中で、民族への思いと平和への願いを込めた詩を、禁じられたハングルで毅然と書き続けていました。その清冽な詩魂は時代や言葉の壁を越えて現在も多くの人々の心を強くとらえ続けています。
しかし、その頃は母国語で詩を書くという行為さえ罪とされる時代だったのです。1943年7月、編入した京都同志社大学在学中に治安維持法違反の疑いで逮捕、その後福岡刑務所に収監され、1945年2月16日未明の厳しい寒さの中、27歳という若さで、その前途を閉ざされてしまいました。終戦まであと半年、日本にいた2年10ヶ月のうち1年7ヶ月を獄中に繋がれていたという痛ましさです。
書き留めていた詩稿や日記、手紙や蔵書等は証拠品として特高に押収され、その後の行方がわかりません。詩稿や日記は処分された可能性が高いのですが、蔵書は現在も古書店などに残っている可能性があります。探し出して、韓国の親族にお返ししたいと願っています。蔵書には下のような尹東柱のサインが残っていると思われます。古書店に行かれる機会がありましたら、古い文学書、哲学書、詩集等(ハングル、日本語、英語)の表紙の裏を確認して下さい。ご協力をお願いいたします。この「詩人尹東柱の蔵書を探す小さな運動」をご家族やご友人にもお伝え下さいますようお願いいたします。
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